Bushido Spirits

「世界中の武道を志す人たちのために!」

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剣道や武道の会社というと、何代にも渡り続く会社と思われがちですが、株式会社東山堂は実は私が始めた会社なのです。

 

それまではこの仕事につくなんて考えもしませんでした。

 

そのきっかけとなったのが、今から30年近く前に剣道のイタリアナショナルチームが来日した際に、知人の剣道家に通訳を頼まれたことから始まります。

実は私はその時イタリア語はまったく話せませんでしたが、英語なら話せるので少し役にに立てるのでは?と軽い気持ちで通訳の仕事を引き受けました。

この軽い気持ちで引き受けたこの通訳が私の人生を大きく変えるきっかけとなったのです。

私の勝手な印象ですが、それまでの私のイタリア男性に対する印象は陽気で明るいけど軽いイメージでした。

なので、剣道も適当にやって、稽古もそこそこに、東京観光のお供でもさせられるのかなと思っていました。

実際、会ってみると、稽古する前の彼らは気さくで陽気なイメージ通りな感じです。

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しかし稽古をしていた道場に入った瞬間にその思いは完全に覆させられました。

 

「本当に今稽古している人たちはイタリア人なのだろうか」

 

剣道は面をかぶって稽古するので顔が見えなく、道場のピンと張りつめた空気と、殺気すら感じる迫力ある立ち合いに足がすくむほどでした。

私はとんでもない勘違いをしていたことを心の中で詫び、彼らの稽古を正座して見守りました。

剣道のレベルの高さもさることながら、真摯に稽古に励むその姿勢や指導者の先生に対する礼儀正しさにも深く感銘を覚えました。

 

正に完全に一本取られた心境でした。

 

何が彼らをそこまでさせているのか?

 

私がイメージしていた軟派なイタリア男は作り話だったのだろうか。

私はその答えが見つからないままに稽古は終了し次の予定である市長への表敬訪問に帯同し通訳をしました。

イタリア人はあまり英語は得意ではないようでしたが、一生懸命その思いを伝えてくれました。

そしてついにその答えがある若い選手のあいさつにより見つかったのです。

 

I am trying to reach to Bushido spirits through practicing Kendo !

「私は剣道を通して日本の武士道精神を学んでいます」

 

その青年は姿勢を正しく整えると堂々と言ったのです。

 

私はその言葉に衝撃を覚えました。

 

「武士道! イタリア人が!」 日本人である私も意識してなかった武士道精神を学ぶ為にあの厳しい剣道の修行にも耐えられていたんだと……

それから彼らとの交流を深めていく中で異口同音に海外での武道修行がいかに大変かを聞かされました。

 

「特に困っていたのは剣道に必要な道具が簡単に手に入らない」

また

「売っていたとしても日本製ではないにも関わらず、価格も異常に高くて中々買えない」

というような話でした。

 

確かに彼らの竹刀を見たらささくれたところをテープで留めて使用していました。

 

「日本を愛してくれている彼らの力になりたい」

「質の高い日本製を安く供給したい」」

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私はその日のことがご縁で海外向けの武道具販売会社を立ち上げることになりました。

 

もしあの時にイタリア語が出来ないからと断わっていたら今この仕事はしていなかったでしょう。

お陰様でその会社も今年で創業28周年を迎えることが出来ました。

現在世界70か国以上の国々で「武」HOKODOME のブランドは愛用されております。

 

全てはお客様のために!

 

そう考えて28年経営をしてきました。

剣道の業界は確かに、ユーザーである剣士のみなさんがわからない部分がたくさんあると思います。その閉鎖感がある今の業界をもっとお客様の為のものとしたい

私はそう考えています。

 

これからも質の高い武道具の生産と販売を通して世界中のサムライたちを応援しながら更に武士道精神を正しく広めていきたいと思っています。