剣道を好きになってくれる人をもっと増やしたい

この4月に進学された皆様、新しい学校にはもう慣れましたか?中学校では武道が必修ですので、そこで初めて剣道に触れる生徒さんも多いと思います。また、中学校で剣道部に入った後、高校は強豪校へ進学したり、さらに大学へと進んだ学生さんもいると思います。

中学・高校・大学で部活として行う剣道は、楽しさよりも「勝つこと」を重視されているような気がします。もちろん勝つことも重要ですし、そこへ向けて鍛錬することも大切です。勝つことで喜びや感動を味わい、成長を実感できることもあるでしょう。

しかし大会に出場して華々しい結果を残せるのは一部の選手です。強豪校になればなるほど多くの選手が表立った活躍ができる場を得られないまま卒業を迎え、剣道から離れてしまうのは悲しいことです。

東山堂ではお客様に喜んでもらえるよう、使う方に馴染んで体の一部のように扱えるいわば「勝てる」道具の研究をしてきました。けれども学校を卒業すると同時に剣道から離れてしまう選手が多い中、はたしてそれだけで十分だったのか自省しています。

私は剣道などの武道人口をもっと増やしたい、幅広く普及してほしいとの思いで会社を運営してきました。そのためには学校を卒業しても剣道を続けてもらえるよう、勝つことを求める剣道だけではなく、自分自身が楽しめる剣道であることも大事だと思うようになりました。

道具を身につけるたびにワクワクして日々の稽古そのものが喜びになるくらい、剣道を好きになってもらいたいものです。どんな道具であればそれが可能になるのか、東山堂では常々智恵を絞っています。皆様の「こんな道具があったらいいな」というご希望があればぜひお知らせ下さい。もっと剣道人口が増えて剣道が皆さんの生活の一部になるよう、お手伝いできることを考えていきたいと思います。