スポーツで一流の人は全て「腰」を意識する?様々な分野のスポーツ選手に聞いた基本の話

剣道では、「腰が重要だ!」と基本を教わる時にしつこいくらいに言われます。腰で飛ぶとも言われますが、最初は何のことかよくわかりませんよね。

全日本選手権などで上位で活躍している選手の動きは、打突が早く、目では追えないほどのスピードです。そしてそのスピードを産むのが「腰」による重心移動です。

腰が重要なのは剣道だけではなく、ゴルフや、野球においても、スイングは腰で回転させろ!と教わるほどです。この二つはなんとなくイメージできるのですが、実はどのスポーツでも「腰」は非常に重要だそうです。

ゴルフスイング

以前、水泳のメダリストにお話を伺ったことがあるのですが、水泳競技においても腰でのバランスの取り方がやはり重要だとおっしゃっていました。さらに柔道や馬術でも、腰をしっかり入れて、腰で重心を整えることが重要だと言われていますし、ボクシングなどでもパンチは腰で打て!と言われますよね。

さらに、驚きだったのがスケートボードです。

スケボーはオリンピック種目にもなっている世界的にも人気の高いウィンタースポーツですが、オリンピックを目指す選手に話を聞くと、スケボーの選手も「腰」で動かすとおっしゃられてました。

スケートボード

腰が引けてしまうと必ずといっていいほどバランスを崩して転んでしまうので、腰の重心をしっかり取ることが大切とのことです。

このように、スポーツの多くは、重心のバランスが大切で、腰を意識することが基本であるということがわかります。

特に、好成績を出す選手ほど、重心がしっかり安定し、腰の使い方が非常に上手だそうです。また、体に歪みなどが出ると重心がずれるので、歪みを整えることも大切だと聞きました。

剣道も打突する時に重心がブレていればうまくできませんよね。

このように様々な選手からの話をお伺いして、最善の結果を出すためには、激しい稽古だけではなく、歪みを整える体のメンテナンスも選手にとってはとても大切なことだと感じました。

昔は、高校剣道や大学剣道でも、気合や根性が一番で、体のケアなんてあまり考えられてなかったはずです。しかしこれからは、若いうちから歪みが出ないように体のケアも心がけることが一流になる為にも必要になってくると思います。

腰は体を支え、体の中心に位置する要、つまり支えでありそれがなくなってしまえば、立つことすらままならないほど重要で基本的なものなのです。

女性の腰

競技においてだけでなく、仕事においても上達してくると、ついテクニックや、どのように勝つか?という技術論に目が向きがちになります。その考えが、リズムを崩してしまい基本を忘れてしまうことにもなるのです。リズムが狂った時こそ、基本を忠実に守ることを意識したいですね。そしてその基本を大切にすることが、強くなる為には必要不可欠だと改めて感じています。

これは、商売も同じなのかもしれません。会社において腰にあたるのは、やはり人なのかなと思います。

人を大切にすることこそ、長く続きお客様に愛される商売が可能になることであり、経営の基本なのだと思います。 働き方改革なども、「人」という基本にもどって考えろ!ということなのかもしれませんね。