剣道や武道は団体競技でも、個人競技になります。
個人競技は自分との戦いでもあり、剣道では、「自分に負けるな」と言われたことがある人もいるのではないでしょうか。
剣道以外でも個人競技は様々ありますが、先日、ロンドンオリンピック アーチェリー銅メダリストのお話を聞く機会がありました。
アーチェリーは完全なる個人競技で、的の点数を競うという競技です。
それには、相当な集中力が必要です。
つまり、自分にいかに打ち勝つか?ということでも勝敗に影響がでる競技だと思います。
そんな、いかに自分に打ち勝つのか?ということを話されていました。
矢を撃つまで、不安材料な部分を解消する。
メンタル部分で気になることを解消こと。
と言っていました。
この部分はよく言われることでもあるのですが、ものすごく些細なことから不安に感じる可能性があるものを全て無くしていくことを心がけているそうです。
例えば、競技まえにトイレに行っておく。
道具のチェックを入念に。
競技着をきちんと着直す。
水分はどれくらい取るのか?
など、いざ競技が始まった時に頭に過ぎりそうなものは全て解消していくそうです。
試合中には、試合以外のことが頭によぎってしまう場合もあります。
そのようにならない為に、集中できる準備をしっかり行うそうです。
しかし、それだけではダメだともおっしゃっていました。
最も重要なことは、「積み重ねていって、精度を上げていくことが大切」
だそうです。
毎日の積み重ねで、「どうなりたいかのイメージはする」
「ポジティブなイメージを持つこと」
を練習時に常に積み重ねていくことが重要だとお話してくださいました。
練習をどんなイメージで毎日行うのか?
ただ漠然と強くなりたい。
勝ちたい。
ではなく、どのように強くなりたいのか?
勝ってどうなりたいのか?とイメージすることで、練習する意味が変わってくる。
強いところは最初から環境があり、このイメージが明確になっているから強い。
明確にすることで目標値は代わり、環境が変わっていきます。
自分に勝つ為には、自分がどうしたいのかを先に決定し、なりたい自分に向けて積み重ねていくことで不安を解消していく。
その先に強さというものが見えてくるのではないか?
世界で戦うトップアスリートの選手の話を聞いてそのように感じ、また勉強になりました。