「剣道を始めた動機を教えて下さい。」 これは、昇段審査の時に聞かれる問いです。
私が東山堂を始めたきっかけは、すでにこのブログの最初の頃(http://blog.tozando.com/?p=28)にも書きましたが、「世界中の剣士に日本製の質の高い防具を安く提供したい」という想いからスタートしました。
海外の剣士の方はどんなきっかけで剣道を始めたのか?私が聞いたことがあるのは、剣道を通じて日本の武士道精神を学びたいから、剣道をしているとの事でした。
日本の剣士でここまでの動機を持った剣士は果たしているのでしょうか?小学生や中学生で剣道を始めた人は、ただなんとなくや兄弟がやっていたから、親に言われてやったからなどの理由が一番多いのではないでしょうか?特に保育園や幼稚園からされている剣士の皆様であれば、棒を振り回すのが好きだったや棒で人を叩けるからということが一番の動機かも知れません(笑)。
初段になる時にこの問いがあるということに、私は理由があると思います。
“初段からは有段者になるということ。”剣道では初段になってからが修行の始まりでもあり、四段受審の年代あたりになってからようやく認められるような世界です。その剣道の入り口に初段になってようやく入ります。その入り口に入る時に、「剣道を何故やっているのか?」という部分に、剣士それぞれが改めて向き合ってみるという意味もあるのではないでしょうか?
私の勝手な主観ではありますが、剣道は自分との戦いが大きな部分を占めます。だからこそ、自分自身と改めて向き合うことが必要なのではないかと思うのです。
剣士の皆さん、初段の審査の時は、何を書けばいいのか?と迷うのではなく、「何故、自分は今剣道を続けているのか?」ということに改めて向き合ってみては如何でしょうか?
そうする事であなた自身の剣道に対する新たな思いを感じることが出来るのでは?と思います。
私たち東山堂はそんな剣士の皆さんを応援しています。