東山堂から徒歩3分ほどのところに御菓子司「塩芳軒」さんがあります。お店のパンフレットには1882年創業とありますので、明治15年からこの西陣で130年以上お店を構えていらっしゃることになります。お店は写真の通り、創業時そのままの歴史と風格のある建物です。
塩芳軒さんを代表するお菓子「聚楽」は初代から作り続けられているそうですので、現代の言葉を使えば100年以上のロングセラー商品です。明治・大正・昭和・平成と時代が変わり人々の嗜好が変わる中、支持され続けているのはすごいことです。
その「聚楽」は香ばしく焼かれた皮でしっとりとした餡が包まれているお菓子です。やさしい甘さの餡が口の中でさらりとほどけてしつこくなく、飽きない美味しさですので長年愛されているのもよくわかります。
東山堂は今年で29年、来年やっと30周年を迎えます。これからも塩芳軒さんのように50年、100年と時代や流行を超えて変わらず人々に愛され、喜ばれる製品をお届けするよう、日々の仕事に真摯に向き合って1日1日を積み重ねて参ります。