東山堂の今年のテーマは『変化』・『変わる』です。
お陰さまで東山堂も1989年の創業以来これまで無事に成長を続けてくる事が出来ました。
これをひとえに皆様の暖かい御支持と従業員の頑張りによるものであると感謝しています。そして東山堂が今後も変わらず成長していく為に、何か必要なものがあるのでは?と考えていた時に思い至ったのが『変化』・『変わる』というキーワードです。
私の好きな言葉に中に「諸行無常」というものがあります。
これは仏教の三大真理の一番目で、二千年以上の昔にお釈迦様が説かれた言葉です。
その意味は「全ての物事は一瞬たりとも同じ状態を留めることは出来ない。
つまり全ての事は変化し続けている。」ということです。私たちは日々の暮らしの中で全ての物事はうつろい、変わっていくことを知っています。
しかしどこかで"しばらくは大丈夫だろう"と勝手な思い込みをして留まってしまっていないでしょうか?
我々の武道具業界は伝統的なしきたりの中にあって変化が少ないように思いますが、やはり日々変化を繰り返しています。
今までは売り手が主導でものが売れる時代でした。
今はもの余りの時代になり、本当に必要なものを買うようになってきているように感じます。
しかし、お客様を見ずに、売り手の目線でいるとどんなに大きな企業も大きな打撃を受けてしまうこともあります。
最近では東芝が傾き、シャープや、三洋など今までは潰れたり、傾くことすら考えられなかった企業が危機に陥ることもあります。
うっかりしているとスピード感の早い現代ではあっという間に取り残されてしまいます。
もしかしたら東山堂は、自分達が作った枠に囚われて変化への動きが鈍っているのではないかという危機感を私は感じます。
東山堂も創業時とは大きく変わってきていますが、これからも絶えず変わり続けていかなければなりません。
そのためにはお客様と共に成長していくという視点を忘れてはいけないと肝に命じています。
お客様を大切にし、些細な変化も見逃さない敏感な感覚と変化する事を恐れない勇気を持ち、次の成長に向けた一歩を踏み出していきたいと思います。