甲子園でのガッツポーズ問題を考える

熱戦が続く甲子園も終盤です!今年も甲子園は面白いですね。

私も熱くなって見ています。

そんな甲子園ですが「ガッツポーズ」がニュースになっていました。

過度なガッツポーズを禁止された甲子園投手 監督は事実に戸惑い(livedoor NEWSより)

150キロ右腕の大会でも注目されていた投手西君。

過度のガッツポーズを注意されて調子が狂ったとニュースにはあります。

西選手は自然に出てしまうガッツポーズを制限されて普段通りの投球ができなかったかもしれません。

注意される背景には「アンリトゥン・ルール」があるそうです。

”アンリトゥン・ルールとは「書かれざる規則」、不文律の意味。大リーグや米国、国際野球の舞台では、ガッツポーズは相手を侮辱する行為として戒められている。”

とあります。

国際舞台や大リーグでは相手を侮辱する行為とされて、当然のように規則として誰もが認識しているようです。

ガッツポーズを禁止するのは剣道では当たり前ですが、ベースボールでもあったのですね。

剣道はなぜガッツポーズが禁止なのか?

それは、全日本剣道連盟の理念上にも「相手の人格を尊重し、心豊かな人間の育成のために礼法を重んずる指導に努める」とあります。

つまり、相手にも礼を持って敬う精神を剣道では重視されています。

礼にはじまり礼に終わる

剣道や武道ではこのように言われますが、この相手を想う心を大切にしているのが剣道でもあるのです。

剣道の場合は、相手を斬る技です。

だから、相手を倒した後にガッツポーズなどを取るという行為は斬り合いの世界では相手を侮辱する行為になるでしょう。

武士道精神の真骨頂は「惻隠の情」にあると言っても過言ではないでしょう。

それは「強者が弱者をいたわる心」であり、勝者が敗者に対して礼を失わない事であります。

そのような崇高な武士道精神が基にある剣道だからこそガッツポーズが禁止されているのではないかと思います。

野球では斬り合いなどはないのですが、私の持論からいうと、普段からガッツポーズを過剰にやることを監督が注意して別のモチベーションの上げ方を指導することも必要だったのでは?と思います。

ガッツポーズは感情を出す上で確かに自分を高めることもあると思いますが、された方はどうなのだろう?というのはありますよね。

国際大会でも暗黙のルールとしてあるのですから、日本基準ではなく、世界基準で教えていくことも必要ではないかと感じます。