剣道にも理論的な指導が必要なのではないだろうか?

先日あるニュースを目にしました。

それはメジャーリーガーであるダルビッシュ投手の日本球界の指導方法への提言の記事でした。

要約すると、「精神論での努力、根性で厳しい練習をすることがいいことではない。最新技術・理論に基づいた練習を行った方が良い。」というものでした。

剣道は日本の競技なので、やはり努力、根性そして「精神論」に大きく影響されています。

剣道の理念は人間力を養うことが最大の目標とされていますが、剣道の練習と人間力とはまた別の話です。

勝つために厳しく、激しい練習をすれば勝ことが出来ると教えている指導者は少なからずおられるように思います。それは自分達もそのように指導されてきたからということもあるでしょう。

勝負の面から見ると、海外でのスポーツの指導方法は科学的な練習法を確立したり、トップアスリートの動きを科学的に分析し真似ていくような指導もあると聞きます。

トップを知ることがレベルの向上につながります。

現在若手が世界レベルで活躍している卓球ですが、一昔前はとてもメダルなんて取れないと思われていました。それが福原愛選手の中国スーパーリーグでの活躍や水谷選手のブンデスリーグでの活躍など、世界のトップを知ることで日本のレベルが上がっています。

今までは遠かった中国に対し、勝つことも出来るところまで来ています。

もしかしたら剣道で、いつか日本が世界一の座から陥落する日も訪れるのではないでしょうか?

そんな日が来ないように世界トップレベルの科学的な練習方法の確立が必要なのではないかと思います。

https://www.kinovea.org

こんなアプリがあるそうです。これはフォーム分析ソフトです。

こういったアプリで剣道の打突のフォーム分析なども出来るのではないでしょうか?

今後、剣道もITを駆使する新しい時代になっていくと思います。世界に先駆けて日本が剣道の新しい世界を切り開ければと思います。

その反面、剣道は勝負の勝ち負けだけではない、人間力を養うことを最大の目標とする「道」です。日々の厳しい修練の中から何かを学んでいくという精神的な面をないがしろにすることは出来ません。

剣道具を扱う会社として、剣道の昔ながらの人間形成を目的とする精神的な世界と、最新の科学が導入され進化していく勝負の世界の両方を大事にして行きたいと考えています。